ユンソクナム

img015韓国のフェミニストアーティストとして作品を発表しているユンソクナム。彼女の名前に聞き覚えがあり、個展の案内状に描かれた作品も、なにか見覚えがあるような…。はやる気持ちに動かされて、鎌倉山にあるギャラリーに出かけた。ユンソクナムさんは、「WAN」の解説によると、「絵画やドローイング、木にアクリル絵具で彩色した立体作品などを通して、自身の母親や歴史上の韓国女性たち、そして自らを含む現代女性の姿を投影しながら社会における困難や抑圧の中で生きてきた、また生きている女性たちの姿や心情を表現してきました。」と紹介されている。                    

屋根の瓦の代わりに使われたという幾つもの木片に描かれた女性たちの顔は、これまでの彼女たちの生きてきた厳しい現実を語りかけているようでもあった。一つひとつ眺めていると、木片から浮かび上がった女性たちのひっそりした語り声が聞こえてくるようだ。

それにしてもユンさんの作品の風情に触れて、初めてというより、観たことがある、という感覚が強くなった。どこでだろうか、ソウルで、ナヌムの家で?気になったので家に帰って探してみると、十数年前にソウルでユンさんに会っていたらしいことが分かった。2002年に、知人が主催した韓国と日本のアート交流というようなツアーに参加したとき、どこだかの会場に、ユンさんも参加されていた。その記憶はほとんど消えていたが、描かれた作品のことは、しっかり残っていたのだった。旧知の友人と再会したような、ドギマギしながらも浮かれた気分に浸ることができた。

旧知と言えば、ギャラリーのある鎌倉山は、その麓あたりにしばらく住んでいたこともあって、懐かしかった。

初秋の抜き出る空と風に恵まれた一日が、あっという間に過ぎていく。明日からは、再び気忙しい日々が大口を開けて待っている。さぁて。

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