『沖縄うりずんの雨』と『戦場ぬ止め』

urizun-main[1]沖縄関係のドキュメンタリー・フィルムを立て続けに2本観た。『沖縄うりずんの雨』(監督ジャン・ユンカーマン)と『戦場ぬ止め』(監督三上智恵)どちらも感動!というより身につまされた。
沖縄では、3月から5月頃の季節をうりずんと言うそうだが、この時期は、70年前の沖縄地上戦と重なるため、体調を崩す人もいるという。
 うりずんの雨が2時間半、戦場ぬ止め(いくさばぬとぅどぅみ)が2時間と長編だが、どちらもすぐに画面に引き込まれ、気が付くと終幕だった。
うりずんの雨は沖縄地上戦から、現在につながる辺野古での闘いを描いたものだが、
沖縄戦での当時の米兵の様子や現在の基地反対闘争での、米兵へのインタビューなども盛り込められていて、監督がアメリカ人ということもあるのかと興味深かった。
しかし、戦後、米兵により多くの沖縄女性や幼女、子どもたちがレイプされている。中でも6歳のゆみこちゃんがレイプされた後に殺され、基地内のゴミ捨て場に打ち捨てられた事件が取り上げられていた。そして、1995年9月、世界女性会議が北京で開催された年に、3人の米兵が少女をレイプするという事件が起きた。3人のうちの一人がインタビューされていたが、その男性は、何度も悔い、一生許されないとの言葉を幾度も口にした。反省はしているのだろうが、こんなに悔い改めているのだから許されてもいいのではないか、そんな風に思わせる構成の仕立てをすごく残念に思った。果たしてインタビューを入れることは必要だったのか。監督の男性性が強烈に迫ってきた気がした。
 
ikusaba-main[1]戦場ぬ止めは、最初から最後まで住民による辺野古での闘争の記録だ。インタビューでは、反対派・賛成派をことさら対峙させずに、それぞれの人柄を浮き彫りにする。技法というより監督の人柄を感じた。
辺野古基地反対の闘いと基地問題をあますところなく伝えている戦場ぬ止め。それ以上 に、日本政府(私たちも)による沖縄への、いまも続く差別意識をくっきりとあぶり出している。

『戦場ぬ止め』ポレポレ東中野で上映中
『沖縄うりずんの雨』8月15日からポレポレ東中野で上映 
http://www.mmjp.or.jp/pole2/

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