イヤなら逃げればよかったでしょ

「イクラ」さんの唄と講演があると聞いて、リーブラに行った。小雨降る日曜日。

イクラさんは、母子間虐待&イジメ被害児、現・唄い手、とプロフィールに書かれていた。
透き通るような、それでいて力強い歌声と、その歌詞の内容に衝撃を受けた。

♪ おかあさんはわたしのことを グズって呼ぶのいつでも
わたしみたいな命は 要らなかったって嘆くの
何で生まれちゃったんだろう 何で生きちゃっているんだろう
死んで来いって言いつけを 今日も守れないダメな子
(クレイジー・クレイジーから抜粋)

♪ でも子どもの頃の話でしょ イヤなら逃げれば良かったでしょ
ずっと前に済んだコトでしょ 忘れて前向きに生きなさい
あなたも大人になればわかる 子どもを産んだらわかるわ
お母様が可哀想 もう許してあげなさい
(赤壁のロンドから抜粋)

「赤壁のロンド」を唄った時のイクラさんは、身体の後ろからメラメラ炎が上がっているようなすさまじい怒りを発していた。
もっともっと怒っていいよ、そう思った。そして、イクラさんの炎で焼き尽くされそうになりながら、ひたすら聴いた。

唄の後に対談が行われた。男性が聞き手。

「どうしてお母さんは虐待をしたんだと思いますか」という質問。イクラさんは沈黙。
この質問を二度投げかけた。
ギョッとした。虐待したのは母親の問題。母親が引き受けること、された側が考えることでも答えることでもない。耳を疑った。
GEMはDV被害にあった女性たちのサポートをしている。そこでは、なぜ夫やパートナーから暴力を受けたのだと思いますか?
という質問は二次加害。そんなことは支援者だれでも知っている。

イクラさんが気にかけている様子ではなかったのが救いだったが、果たして・・。

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